2025年10月06日
喉頭アレルギーとは、喉頭における慢性アレルギー疾患のことです。と、書かれてもピンとこない方が多いと思います。実は最近、上記疾患と考えられる症状を訴えて来院される方が増えています。今の季節は秋の花粉が増えてくる時期です。
この疾患は、口や鼻から吸入されたアレルゲンが喉頭粘膜に付着することによって引き起こされる慢性アレルギーでのことです。アレルゲンが、スギなどを中心とする花粉による季節性喉頭アレルギー、ダニを中心とする通年性喉頭アレルギーに分類されます。
喉頭アレルギーを疑うポイント
・長期間持続する慢性咳嗽
・ゼーゼー、ヒューヒューなど喘鳴は伴はない
・咽喉頭違和感:痰の絡んだ感じ、かゆみ、イガイガ、チクチク など
・アレルギー疾患の既往や、アレルギー検査が陽性
上記のようなことが当てはまるときは、喉頭アレルギーを疑うことになります。ただし、鑑別疾患として、咳喘息、アトピー咳嗽、逆流性食道炎、後鼻漏、遷延性咳嗽、耳鼻咽喉科疾患などがあます。特に内服の咳止めが十分効かない、咳喘息やアトピー咳嗽との鑑別はむずかしく、後鼻漏一部分の病態として重複することもあり得ます。(後鼻漏、アトピー咳嗽は後日コラムに記載いたします。)
当院では、呼気一酸化窒素検査、スパイロメトリー検査、アレルギー検査、胸部レントゲンや診察などにて丁寧に鑑別を行い、患者様にも説明いたします。上記でお困りの方は是非当院にご相談ください。