慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。
大気汚染、タバコの煙などの有害物質を長期に吸入することで生じた肺の疾患で、喫煙習慣を背景に中高年に発症する肺の生活習慣病です。
COPDを発症する人の多くは喫煙者であり、約530万人の患者さんが存在すると考えられています。まだまだ多くの方が未診断、未治療の状態であると考えられています。
COPD
慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。
大気汚染、タバコの煙などの有害物質を長期に吸入することで生じた肺の疾患で、喫煙習慣を背景に中高年に発症する肺の生活習慣病です。
COPDを発症する人の多くは喫煙者であり、約530万人の患者さんが存在すると考えられています。まだまだ多くの方が未診断、未治療の状態であると考えられています。
典型的な症状は、徐々に進行する労作時の呼吸困難や慢性の咳・痰、倦怠感や疲労感などになります。
診断は問診により自覚症状の確認と、職業、喫煙歴の有無を確認します。問診ではCOPD-Qという本邦で開発された5項目からなる自己採点式スクリーニング質問票が便利です。
の5項目から構成されます。
呼吸機能検査で気道が狭くなっている状態の確認が必要です。また、胸部画像による気腫化の確認、Ⅱ型炎症(注)が強いかどうかなどの確認も必要です。当院では、胸部レントゲン、スパイロメトリー検査、呼気NO検査を行うことが可能です。
治療は、喫煙している場合は、第一に禁煙となり、次に長時間気管支を拡張する気管支拡張薬の吸入が主役となります。また、栄養の工夫や運動も重要となります。
治療目標は自覚症状の改善と生活の質の改善、身体活動性の維持と向上になります。将来の急性増悪の予防や疾患進行の抑制も考えることが必要です。
自覚症状が当てはまる場合ぜひ当院に早めにご相談ください。当院では通常の薬物療法に加え、既存治療では効果不十分なCOPD患者さんの一部;Ⅱ型炎症の強い方(注)に生物学的製剤も使用可能です。
(注)Ⅱ型炎症の強い方:アレルゲンや毒素などの刺激を受けた際に体がそれらを排除しようと防御するために起こる反応が強い方。
TOP