
びまん性細気管支炎
びまん性細気管支炎
びまん性細気管支炎は、慢性的に咳、痰、呼吸困難感を生じる慢性の炎症性の気道疾患のことです。
1960年以降から治療概念が確立してきているが、東アジア地域の人種特異性が明らかとなり(欧米ではほとんど認められない)、遺伝的要因も強い疾患と考えられています。
典型的な症状は、慢性的な咳、痰で、疾患の進行に伴い労作時の息切れや呼吸困難感を認めるようになります。
診断は、胸部レントゲンで特徴的な所見として、両肺にびまん性小粒状の影や、肺の過膨張を認めます。胸部CTにても同様で両肺に小粒状影をびまん性に認めます。
副鼻腔気管支症候群は、上気道の炎症性疾患である慢性副鼻腔炎に、下気道の炎症性疾患である慢性気管支炎、気管支拡張症、びまん性細気管支炎が合併した状態のことです。
症状は慢性の咳や痰であり、進行すると息切れや、繰り返す気道感染も認められます。
診断には本症例の診断基準に準じ
副鼻腔炎を示唆する画像所見
上記①–③がすべて満たされることが条件となります。
治療は薬物加療ですが、マクロライド系抗菌薬の少量長期投与が症状の改善や増悪の頻度の減少を認めます。最低4週間以上は服用となります。また、対症療法としての去痰薬などの投与も行います。
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