2025年11月03日
2023年に喘息患者さんの症状負担に関して、日本で調査が行われました。それによりますと、喘息のコントロールがうまくいっていないグループは、感情面での落ち込みやイラつき、日常生活の活動制限や困難、社会活動の制限や病気が理解されていないなどを認めることが多いとの報告がありました。
また、一般的な診療において、医師から問診で喘息症状がないと回答した患者さんの69%が、詳しい問診では症状ありと回答しています。
詳しい問診時の症状として
・咳が出た、咳が長引く、咳がでると止まらない ・いつもより息が吸えない、吸いにくい
・普段と違う息苦しさがある ・息が吐けない ・喉が苦しい、イガイガする
・痰が切れない ・声がかれる ・夜にあおむけで寝れない
・くしゃみ、鼻汁、鼻閉感などがある ・鼻や喉に違和感がある
症状の出るときのきかっけとして
・風邪 ・気温や気圧の変化 ・空気の乾燥 ・人込み ・風(強い風) ・動物
・空気の汚れ(ほこり、ダニやハウスダスト、花粉、砂や土埃、たばこの煙、線香の煙)
・運動 ・過労やストレス ・食事やアルコール摂取
症状が出るときの状況として
・喘息症状を抑えたい場面(会議中、授業中、公演中、電車、接待接客中など)にいたとき
・運動時や早く歩いた時 ・睡眠中 ・会話や電話中 ・趣味やレクレーションしているとき
・屋内→屋外/屋外→屋内のような気温差を感じるとき
咳の出る患者さんの問診時には上記のような事柄を念頭に置きながらの問診が必要となります。上記のことに
悩まされていて咳が認める場合は、是非当院にご相談ください。