慢性閉塞性肺疾患(COPD)と加熱式タバコ|上板橋診療所|東武東上線上板橋駅から徒歩4分の呼吸器・アレルギー内科

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慢性閉塞性肺疾患(COPD)と加熱式タバコ

慢性閉塞性肺疾患(COPD)と加熱式タバコ|上板橋診療所|東武東上線上板橋駅から徒歩4分の呼吸器・アレルギー内科

2026年2月23日

慢性閉塞性肺疾患(COPD)と加熱式タバコ

慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、有害物質を長期間吸入することにより生じる呼吸器疾患です。WHOの調査では世界での死因の第3位とされ、今後も人口の高齢化や高喫煙率の国々のため、患者数の増加が予想されています。

タバコの煙が慢性閉塞性肺疾患の最大の危険因子であることは間違いないですが、加熱式タバコはどうであるのか考えてみましょう。2014年以降IQOS、glo、PloomTECHが本邦では発売になり、現在は、加熱式タバコのタバコ使用占有率は26%と増加しています。

加熱式たばこで生じるエアロゾルについて、今までの燃焼式のタバコより有害物質が少ないと報告されています。確かに、ニコチンの成分は減少しているもののプロピレングリコールとグリセロールが多量に検出されています。プロピレングリコールとグリセロールは、果たして肺に吸い込んでも安全な物質なのでしょうか。

 2022年に発表された順天堂大学の研究グループによる論文では、非喫煙者とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者のヒトの小気道上皮細胞(気道の末梢部の酸素と二酸化炭素の交換に必要な肺胞組織)をプロピレングリコールとグリセロールに曝露させ、細胞増殖、細胞死(アポトーシス)、DNAの損傷などを評価してます。その結果、プロピレングリコールとグリセロールの濃度が高くなるほど細胞増殖が抑制され、DNA損傷の指標であるγ-H2AXというタンパク質が増加することで細胞死を誘導するといった影響があることがわかりました。

現在、加熱式タバコに関する知見が増えてきていますが、呼吸器学会から、加熱式タバコは使用者と受動喫煙(二次喫煙)者においても健康被害を起こす可能性が高いと見解が出ています。

最近当院でもタバコの長期喫煙における健康被害を疑い受診する方が増えています。タバコを吸っている方で長引く咳、痰や労作時の息切れ、体重減少など認めるときは是非当院にご相談ください。

院長 松原 宙

記事監修:上板橋診療所 
院長 松原 宙

平成9年(1997年)に岩手医科大学医学部を卒業後、同年千葉大学医学部附属病院呼吸器内科に入局。千葉大学医学部大学院加齢呼吸器病態学にて平成18年(2006年)に医学博士を取得。大学病院および千葉労災病院、成田赤十字病院、国立千葉医療センター、斎藤労災病院など複数の関連医療機関で呼吸器内科診療に幅広く従事しました。

資格・専門性:日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本内科学会認定内科医、日本化学療法学会抗菌化学療法認定医、禁煙学会認定禁煙指導医、医学博士の資格を持ち、現在は地域のかかりつけ医として丁寧でわかりやすい診療を心がけています。

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