閉塞性睡眠時無呼吸症候群(以下OSAS)は、睡眠中に息の通り道である気道が閉塞し、呼吸が停止してしまい様々な合併症を起こす病気です。
OSASは、睡眠中に何度も無呼吸を起こすので、脳はたびたび低酸素状態に陥ります。すると、脳は酸素を確保するために呼吸を再開させますが、このとき交感神経が優位になることで血圧が上昇します。これが何度も繰り返されることで発症するのが、睡眠時無呼吸による高血圧です。高血圧はさまざまな疾患のきっかけとなり、血管に強い負荷がかかり続けると、血管が脆くなって「動脈硬化」が起こります。この動脈硬化は、やがて狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などに発展する危険性があるので、OSASの発症に気づいたらすぐに医療機関を受診して治療を受ける必要があります。ご自身であてはまるような自覚症状があったり、ご家族、友人、同僚からの指摘があったりする方は、是非一度当院にご相談ください