生活習慣病
生活習慣病
健康診断で「血圧が高い」「血糖値・HbA1cが高い」「コレステロールや中性脂肪の数値が高い」「尿酸値が高い」などを指摘された方は、生活習慣病の可能性があります。
生活習慣病は、初期には自覚症状が少ないことも多く、症状がないまま進行する場合があります。健診で異常を指摘された段階で、早めに医師へ相談し、現在の状態を確認することが大切です。
上板橋診療所では、糖尿病・高血圧・脂質異常症・高尿酸血症・肥満症などの生活習慣病について、検査結果や生活習慣を確認しながら、患者様の状態に応じた治療方針をご提案いたします。
以下のような指摘を受けた方、数値が気になっている方は、一度ご相談ください。
生活習慣病は、自覚症状がない段階でも継続的な管理が重要です。健診結果をそのままにせず、まずは現在の状態を確認しましょう。
上板橋診療所では、主に以下の生活習慣病についてご相談いただけます。
糖尿病とは、血液中に含まれるブドウ糖、いわゆる血糖値が慢性的に高くなる病気です。
血糖値やHbA1cが高い方、健診で糖尿病の可能性を指摘された方の診療を行います。必要に応じて血液検査を行い、食事療法・運動療法・内服治療などを含めて治療方針を検討します。
喉がかわく、水をよく飲む、トイレの回数が多い、体の倦怠感がある、食事をしていても体重が減るといった症状がある方もご相談ください。
詳しくは糖尿病の項目をご覧ください。
高尿酸血症は、血液中の尿酸値が高くなる状態です。尿酸値が高い状態が続くと、痛風関節炎や尿路結石につながることがあります。
尿酸値を指摘された方、痛風が心配な方、足の親指の付け根などに強い痛みが出たことがある方はご相談ください。
食べ過ぎ、飲みすぎ、強いストレス、激しい運動などが関係する場合もあり、生活習慣の見直しも含めて確認します。
詳しくは高尿酸血症の項目をご覧ください。
高血圧症とは、血圧が高い状態が続く病気です。原因がはっきりしない本態性高血圧と、腎臓やホルモンなどの病気が関係する二次性高血圧があります。
健診やご自宅での血圧測定で血圧が高い方はご相談ください。家庭血圧の記録なども確認しながら、生活習慣の見直しや薬物療法の必要性を判断します。
高血圧は自覚症状が少ないことも多い一方で、血管への負担が続くと心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳卒中などのリスクにつながることがあります。適切に血圧を管理していくことが大切です。
詳しくは高血圧の項目をご覧ください。
脂質異常症とは、LDLコレステロールや中性脂肪が多すぎる、またはHDLコレステロールが少なすぎる状態を指します。
初期には自覚症状がないことが多く、健診で指摘されて初めて気づく方も少なくありません。放置すると動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞などのリスクにつながることがあります。
LDLコレステロール、中性脂肪、HDLコレステロールなどの数値を指摘された方は、早めにご相談ください。
詳しくは脂質異常症・高脂血症の項目をご覧ください。
メタボリックシンドロームは、腹囲、血圧、血糖、脂質などの異常が重なっている状態です。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病とも関係します。
健診でメタボリックシンドロームを指摘された方は、現在の数値や生活習慣を確認し、必要に応じて治療や生活習慣の見直しを検討します。
『肥満』とは脂肪が体に過剰に蓄積するため、身長に対して体重が重い状態で、具体的には体重(kg)/身長(m)×身長(m)で計算される体格指数(BodyMassIndex:BMI)が25以上のことです。
『肥満症』とは肥満に加えて健康障害(表1)を1つ以上併せ持っていて、医学的に減量が必要な状態であることを指します。
表1 肥満に起因または関連する11の健康障害(肥満症診療ガイドライン2016より)
| 分類 | 主な健康障害 |
|---|---|
| 1 | 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など) |
| 2 | 脂質異常症 |
| 3 | 高血圧 |
| 4 | 高尿酸血症・痛風 |
| 5 | 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症) |
| 6 | 脳梗塞・脳血栓症・一過性脳虚血発作(TIA) |
| 7 | 脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患、NAFLD) |
| 8 | 月経異常・不妊 |
| 9 | 睡眠時無呼吸症候群(SAS) |
| 10 | 運動器疾患(変形性関節症、変形性脊椎症、手指の変形性関節症など) |
| 11 | 肥満関連腎臓病 |
肥満症の病態は、脂肪細胞(体内の余分なエネルギーを蓄えたり、代謝や体温調節を担う細胞)の質的、量的異常によって引き起こされます。
肥大化した脂肪細胞からは、体に悪影響を及ぼす物質が分泌されたり、インスリンの働きを悪くしたり、血管や各臓器に満船的な炎症を引き起こしたりします。
また、脂肪細胞の蓄積が進むと細胞自体が肥大化し、更に細胞の数が増えることで肥満の原因になります。
表2 肥満症に関わる主な要因
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 遺伝的要因 | 倹約遺伝子などによる、エネルギーを蓄えやすい体質 |
| 環境的要因 | 過食、早食い、夜食、高脂肪食、超加工食品の摂取、運動不足など |
| 心理・社会的要因 | 慢性的なストレス、睡眠不足など |
まずは、目標体重を設定し、食事療法、運動療法、行動療法の3つをしっかり行います。また、生活習慣病などの合併もふまえ早めに医師に相談しましょう。
糖尿病とは、血液中にふくまれるブドウ糖(血糖値)が慢性的に高くなる病気です。私たちは食事をすると血糖値が上がりますが、血糖値の上昇を感知すると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されることにより血糖値を調整することができます。
糖尿病では、インスリンの分泌量が減少したり、インスリンの働きが弱くなったりするため、血糖が血管から組織に取り込むことができなくなり、慢性的に血液中のブドウ糖の濃度が高い状態となります。
症状は
糖尿病の代表的な症状としては
1型糖尿病:膵臓に障害がありインスリンを作ることができなくなることが原因です。
2型糖尿病:生活習慣病、肥満、加齢、食事などが原因でインスリンが少なくなったり、効き目が弱くなることにより発症します。糖尿病の9割はこの2型糖尿病です。
診断は:
糖尿病の診断には、血液検査により血液のインスリンの分泌能力や、空腹時や食後の血糖値の推移を確認したり、HbA1c(過去1-2か月の血糖値の平均的状態を反映する値)を測定したりして行います。
療は、インスリンが絶対的に不足しているか、そうでないかを確認します。絶対的に不足している状態の時は膵臓の状態を確認することが必要で基幹病院での検査が必要です。生活習慣などにて糖尿病を発症した場合は、基本はまず食事療法と運動療法になります。それでも改善なければ内服療法との併用となります。
血糖値が高い状態が長期間継続すると、全身の細い血管から太い血管にまで障害が認められるようになります。糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症、糖尿病性壊疽などから心筋梗塞、脳梗塞なども罹患しやすくなります。
日本ではおよそ1000万人ほどの糖尿病患者さんがいると推定されています。糖尿病は血糖値がしっかりコントロールされていれば
合併症などもなく健康な生活を送ることができます。最近は、学会よりガイドラインがしっかり発行されています。健診などで糖尿病を指摘されたり、上記の自覚症状を認めた方は、是非当院にご相談ください。
尿酸とは、プリン体が体内で分解される際に作られる老廃物で、高尿酸血症は、この尿酸が血液に溶解しきれず血液中の尿酸濃度が高くなる状態のことです。この状態が継続することにより、痛風関節炎になったり、尿路結石を引き起こしたりします。
原因は、尿酸が体の中で作られている量と、体外に排出する量のバランスが崩れ、体内に貯留していくことが原因です。バランスを崩す原因となる生活習慣には
・食べ過ぎ、飲みすぎ
・強いストレス
・激しい運動
などがあり
腎機能の低下を起こすような生活習慣病にも注意しましょう。
痛風結節炎の場合、各関節;とくに親指の付け根の激痛が特徴的です。起こりやすい時間帯は夜中から朝にかけてで、起こりやすい季節は夏です。また、尿酸は主に腎臓から排出されるために腎臓に蓄積すると尿路結石になるため、排尿時の痛みや、血尿なども認めます。
尿酸値7.0-8.0未満
まずは生活習慣の改善で経過をみます。痛風や腎機能低下などある場合は内服加療を開始します。
尿酸値8.0以上
合併症があればすぐに内服薬開始です。生活習慣の改善もいっしょに行います。
高尿酸血症に伴って指摘されている疾患には
・慢性腎臓病
・メタボリックシンドローム
・高血圧 心疾患(狭心症、心筋梗塞)
最近は上記合併症との関連も指摘されていますので、痛風、高尿酸血症の心配がある方はぜひご相談ください。
血圧とは心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことです。最高血圧・最低血圧は心臓の収縮と拡張に応じて上がったり下がったりします。高血圧症とは、その血圧が高い状態のことです。高血圧症の種類には本態性高血圧症と二次性高血圧があります。本態性高血圧は原因の判らないものをいい、高血圧症の約90%がこれに入ります。本態性高血圧症は遺伝的な因子や生活習慣などの環境因子が関与しており、生活習慣病といわれています。
原因としては以下のことが考えられます
・過剰な塩分摂取
・肥満
・過剰飲酒
・精神的ストレス
・自律神経の調節異常
・運動不足
・野菜や果物(カリウムなどのミネラル)不足
・喫煙 など
二次性高血圧症とは、原因を特定できる高血圧のことで、原因としては腎臓や腎臓の血管に伴うものや、血圧をあげるホルモンなどが関係しています。
治療は、本態性高血圧についてはまず生活習慣の改善を図ります。また家庭血圧測定にて血圧の変動を確認します。
そのうえで薬剤加療を開始して高血圧ガイドラインで示されている基準値以下を目指します。
治療は、本態性高血圧についてはまず生活習慣の改善を図ります。また家庭血圧測定にて血圧の変動を確認します。そのうえで
薬剤加療を開始して高血圧ガイドラインで示されている基準値以下を目指します。
高血圧症は、まず知らない人がいないくらいの病気の一つですが、治療に関しては、健診で指摘されても、自宅で少々高くともあまり自覚症状がないために気にしていない方が多いのではないでしょうか。しかし、血管の壁に常時高い圧力がかかることにより、血管の壁が少しずつ硬くなり、血管が障害され、最終的には血管が詰まったり、破れたりするために、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞や脳卒中などを引き起こします。それを防ぐためには、適切な血圧管理が必要であり、もう少し広くとらえると全ての生活習慣病を適切に治療していくことが大事であると考えます。
健診で生活習慣病を指摘されていたり、ご自宅や職場などで血圧が高い方などは、ぜひ一度ご相談ください。生活習慣や病気のこと、そして治療の目標などを丁寧に説明いたします。
脂質異常症とは血液中には脂質として、コレステロール、中性脂肪など合計4種類のものが含まれます。コレステロールは消化吸収に必要な胆汁酸やホルモンのもととなる重要な物質です。中性脂肪はエネルギーとして貯蔵したり、保温や外部からの衝撃を和らげたり、内臓を固定したり体内で重要な役割をしています。脂質異常症というのはこれらの脂質の中で、悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が多すぎる、もしくは善玉(HDL)コレステロールが少なすぎるなどの状態を示す疾患です。
悪玉コレステロールは、余ったコレステロールを血管の壁に付着します。逆に善玉コレステロールは血管内にたまったコレステロールを肝臓に戻すようにします。
血管内に付着したコレステロールは、次第にプラークと呼ばれる塊を血管内に形成し、血管内腔が細くなります。また、プラーク周辺の動脈硬化も引き起こされます。それにより、血栓が形成されたり血管の壁が壊れやすくなったりするため、脳卒中や心筋梗塞などになりやすくなります。
脂質異常症、高脂血症と診断されても当初のうちは自覚症状はありません。上記の説明の経過が進行し、血管が詰まってくると初めて症状が出現しますが、その時は脳卒中であったり、心筋梗塞や狭心症であったりするため、自覚症状が出現するときはかなり病気が進行した状況です。
病気が進行しないためにも生活習慣の改善や、ガイドラインに準じた治療を適切に導入することが大切です。健診などで脂質異常を指摘された方はぜひご相談ください。
夜間頻尿とは、夜間に排尿のために1回以上起きなければならないという訴えであり、そのことにより困っている状態のことをいいます。夜間の排尿回数が2回以上にあると活動の質の低下につながるために臨床的に問題となるため治療の対象になることが多いです。
原因は、膀胱容量の減少や、夜間尿量の増加です。臨床的には夜間多尿、睡眠障害、膀胱畜尿障害(前立腺肥大症、過活動性膀胱、間質性膀胱炎、慢性前立腺炎など)、加齢現象などさまざまな要因が関与します。
過活動性膀胱とは、膀胱が過敏になって尿が十分たまっていなくても、自分の意思とは関係なく膀胱が収縮する状態です。
症状としては
・尿意切迫感 急におこる抑えられない尿意
・昼間の頻尿 昼間、頻繁にトイレにいき、それが辛い状態 (目安8回以上)
・切迫性尿失禁 急に尿意が起こり、尿が漏れてしまう
・夜間頻尿 (目安2回以上)
治療としては、内服薬で膀胱の収縮を抑えたり、膀胱のひろがりを促進したりして、膀胱により多くの尿がためられるようにします。また、生活習慣の改善(カフェインや水分、アルコール摂取などや)、排尿パターンを認識して排尿計画をたてたり、骨盤底筋体操をおこない、切迫性尿失禁を予防したりします。
過活動性膀胱は、様々な生活に支障が出るだけでなく、尿失禁の不安や恐怖から、気持ちや行動まで消極的になってしまいます。
当院では、皆様の排尿の状況をお伺いし、ガイドラインに準じた治療を提供することにより、気持ちよく生活できるお手伝いをいたします。是非ご相談ください。
生活習慣病の診療では、これまでの数値の推移や服薬状況を確認することが大切です。お手元に以下のものがある場合は、受診時にご持参ください。
健診結果のみでもご相談いただけます。数値の見方がわからない場合も、医師が内容を確認し、必要な検査や治療方針をご説明します。
生活習慣病のご相談は、WEB予約またはお電話で受け付けております。健診で異常を指摘された方もご相談ください。
症状の有無、健診結果、これまでの病歴、服薬状況、生活習慣などを確認します。
血圧測定や、必要に応じて血液検査・尿検査などを行います。健診結果をお持ちの場合は、その内容も確認します。
検査結果や生活習慣を踏まえ、現在の状態をご説明します。食事・運動などの生活習慣の見直しに加え、必要に応じて内服治療をご提案します。
生活習慣病は、継続的に数値を確認しながら管理していくことが大切です。患者様の状態に合わせて、無理なく続けられる治療を一緒に考えていきます。
健康診断で生活習慣病を指摘された方や、ご自宅・職場で測った血圧が高い方は、一度ご相談ください。
糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、肥満症などは、自覚症状が少ないまま進行することがあります。早めに現在の状態を確認し、必要に応じて生活習慣の見直しや治療を行うことが大切です。
当院では、健診結果や検査結果を確認しながら、患者様の状態に応じて治療方針をご案内いたします。
血圧・血糖値・コレステロール・中性脂肪・尿酸値などの異常は、早めに状態を確認し、継続的に管理することが大切です。
健診結果をお持ちの方は、受診時にご持参ください。現在の数値や生活習慣を確認したうえで、必要な検査や治療方針をご案内いたします。
糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、肥満症などを指摘された方、生活習慣病について相談したい方は、上板橋診療所までご相談ください。
平成9年(1997年)に岩手医科大学医学部を卒業後、同年千葉大学医学部附属病院呼吸器内科に入局。千葉大学医学部大学院加齢呼吸器病態学にて平成18年(2006年)に医学博士を取得。大学病院および千葉労災病院、成田赤十字病院、国立千葉医療センター、斎藤労災病院など複数の関連医療機関で呼吸器内科診療に幅広く従事しました。
資格・専門性:日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本内科学会認定内科医、日本化学療法学会抗菌化学療法認定医、禁煙学会認定禁煙指導医、医学博士の資格を持ち、現在は地域のかかりつけ医として丁寧でわかりやすい診療を心がけています。
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