2026年10月25日

肺MAC症とは、非結核性抗酸菌症(NTM)の一種で、近年増加傾向にあります。
抗酸菌のグループで結核菌とらい菌以外の菌を『非結核性抗酸菌』といいます。この菌のうち9割がMAC(mycobacterium avium complex)であり、この菌による肺の感染症を『肺MAC症』といいます。
主な症状は:・長引く咳、痰
・血痰、喀血
・体重減少
結核との違い 結核 人から人に感染 急激に進行することがある
肺MAC症 人から人には感染しない 多くはゆるやかに進行
MAC菌は、水や土壌などの身の回りに存在し、日常生活のなかで気が付かないうちに感染しています。菌の含まれている、水しぶきや土ぼこりを吸い込むことで感染しますが、菌を吸い込んでも感染する人はごくわずかです。新規罹患率は、人口10万人に対して、14.5人となります。
疫学的には、中高年の瘦せ型の女性に多いといわれています。
また、次のような疾患の方は肺MAC症にかかりやすいと言われています。
・COPD(慢性閉塞性肺疾患) ・気管支拡張症 ・肺結核の既往 ・免疫を抑える薬の治療中
・胃食道逆流症 ・リウマチなど
分類としては ① 結節・気管支拡張型 ② 繊維空洞型 が多いといわれています。
進行状況は、初期は症状がなく、数年から数十年かけてゆっくり進行していきます。
診断や検査 ① 胸部レントゲン 胸部CT
② 血液検査;MAC菌に対する抗体検査
③ 喀痰検査
④ 呼吸機能検査
上記の4つの検査が一般的に行われる検査ですが、診断が確定しない時には気管支鏡検査なども行います。
治療方針 治療方針は ・年齢 ・症状 ・全身状態 ・基礎疾患 ・画像による病気のタイプ
・進行の速さ ・治療に対する希望
などを総合的に検討してからの治療となります。
治療薬 ガイドラインに定められた ・内服薬 ・注射 ・吸入薬 です
当院では上記検査でCTを除く①-④までの検査が可能で、CTも連携している医療機関で迅速に対応することが可能です。肺MAC症に対することで、ご相談や検査などご希望の場合、是非当院にご相談ください。