2026年9月23日

新型コロナウイルス感染症の高齢者の重症化、死亡リスクは依然として高く、65歳以上の2025年の死亡者数は21003人で、インフルエンザ感染症による65歳以上の死亡者数が6333人ですので、約3倍の死亡者数になっています。
新型コロナ感染症は2023/05月に5類感染症移行後も流行を繰り返していますが、定期接種となった2024年度の65歳以上の推定定期接種率は19.0%と低く、2025年度は更に低調でした。そのことにより、高齢者の新型コロナ感染症に対する免疫獲得は十分でないことが予想されます。実際に2026年度も集団感染が多数報告されており、感染力は依然として強くこの冬も警戒する必要があります。
2024年度の国内のワクチン効果の報告では65歳以上のワクチン接種の方の発症予防は46.7%で入院予防効果は61.8%でした。また、その研究において秋の定期接種で翌夏の夏まで入院予防効果が維持されていることが示唆されています。2025年度の海外の報告でも同様のワクチン効果が報告されています。
2026/2027シーズンで扱われるワクチンは5種類であり、どのワクチンもWHOおよび日本のワクチン株選定会議で選定された今年度のワクチン株を使用したワクチンです。
mRNA ・コミナティ ・エムネクスパイク ・ダイチロナ
sa-mRNA(自己増幅型) ・コスタイベ
組み換えタンパク質 ・ヌバキソビッド
新型コロナワクチンの副反応ですが、接種部位の疼痛や発熱、倦怠感などはこれまでと同様で一定の割合でみられます。また、5つのワクチンの中で・ヌバキソビッドは、発熱、倦怠感などの副反応が少ないとの報告があります。今まで接種したワクチンで副反応など問題ない方は今まで接種したワクチンを選択してよいと思いますが、mRNAワクチンで副反応が強くでたことがある方は、組み換えタンパク質ワクチンであるヌバキソビッドを選択肢に考えるとよいとおみます。
・コミナティ エムネクスパイク ダイチロナ は1人用シリンジがあります。
・ヌバキソビッドは2人用のバイアルから1人用のシリンジに注入するので2人でペアで予約が必要です。
以上が2026/2027シーズンの新型コロナワクチンについての情報です。オミクロン株の新型コロナに感染した方も再感染予防効果は時間とともに低下し、1年以上経過すると再感染予防効果はほぼないと考えられます。すでに最近、新型コロナに感染した方は3か月以上間隔をあけて接種することが可能です。また、高齢者、基礎疾患のある方、免疫不全の方は秋の定期接種に加えて、春に任意接種する方法もあります。
ワクチン接種ですべての新型コロナ感染を防げるわけではありませんが、現在までに蓄積されたデータを基に科学的に示された指針を参考にして、高齢者、基礎疾患のある方には特に定期接種が勧められています。
2026/2027シーズンに新型コロナワクチンの接種をお考えの方は、是非当院にご相談ください。