花粉症とアレルゲン免疫療法、特に舌下免疫療法について|上板橋診療所|東武東上線上板橋駅から徒歩4分の呼吸器・アレルギー内科

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花粉症とアレルゲン免疫療法、特に舌下免疫療法について

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2026年3月29日

花粉症とアレルゲン免疫療法、特に舌下免疫療法について

アレルゲン免疫療法の歴史は長く、すでに100年以上の歴史があります。

病因アレルゲンを投与することで、アレルゲンの暴露により引き起こされる症状を緩和する治療法となります。一般的な対症薬物療法とは異なり、寛解を含めた自然経過を改善する可能性があるのは,現時点ではアレルゲン免疫療法のみとなります。

アレルゲン免疫療法は花粉症の根本的治療法として重要な位置付けにあります。アレルゲン免疫療法には、皮下免疫療法(subcutaneous immunotherapy:SCIT)と舌下免疫療法(sublingual immunotherapy:SLIT)があります。SCITは、まれながら重篤な全身副反応がみられることがあります。また、皮下注射のため頻回の通院も必要となります。一方、SLITはより安全性も高く小児にも適応拡大されています。ここで、SLITの説明を簡単に行います。

舌下免疫療法(sublingual immunotherapy:SLIT)

 適応 原因アレルゲンの診断が確定している患者さんで、軽症から最重症まで適応になります。一般的な薬物治     療が奏功しない患者さん、薬物療法の減量を望む患者さん、薬物療法で副作用がみられる患者さんなどです。

 適応とならない場合 ・5歳未満の患者さん ・重篤な疾患があったり、全身ステロイド薬や抗腫瘍薬など使用している患者さん ・重症気管支喘息の患者さん ・新たに妊娠を希望している方 ・高血圧でβ遮断薬を使用している患者さんは慎重投与

実施方法 e-ラーニングを受講し、処方資格を与えられた医師のみ処方ができます。患者さんに対して十分に薬の説明をしたうえで、長期間(3-5年間)の治療を受ける意思があること、1か月に1度受診すること、副反応を理解することなどが条件となります。また、初回投与時は処方した医療機関で30分間は監視下におく必要があります。投与開始時期は6-9月ぐらいが最善です、理由としてはスギ花粉は5月までに飛散が落ち着きますが、10月からは少量飛散しうる可能性があるためです。

SLITの有効性については、近年の報告から高い有効性が示されています。また、有効性だけでなく生活の質(QOL)の改善や、薬物使用量の軽減も期待できます。3年以上の継続使用により、投与中止後も2シーズンは効果の持続が期待できます。気管支喘息の発症を抑制できる可能性についても報告があります。

今後、舌下免疫療法(sublingual immunotherapy:SLIT)を希望される方は是非当院にご相談ください。

院長 松原 宙

記事監修:上板橋診療所 
院長 松原 宙

平成9年(1997年)に岩手医科大学医学部を卒業後、同年千葉大学医学部附属病院呼吸器内科に入局。千葉大学医学部大学院加齢呼吸器病態学にて平成18年(2006年)に医学博士を取得。大学病院および千葉労災病院、成田赤十字病院、国立千葉医療センター、斎藤労災病院など複数の関連医療機関で呼吸器内科診療に幅広く従事しました。

資格・専門性:日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本内科学会認定内科医、日本化学療法学会抗菌化学療法認定医、禁煙学会認定禁煙指導医、医学博士の資格を持ち、現在は地域のかかりつけ医として丁寧でわかりやすい診療を心がけています。

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