新年度と体調不良について|上板橋診療所|東武東上線上板橋駅から徒歩4分の呼吸器・アレルギー内科

〒174-0076東京都板橋区上板橋2-1-8

03-3933-2201

WEB予約
メインビジュアル

新年度と体調不良について

新年度と体調不良について|上板橋診療所|東武東上線上板橋駅から徒歩4分の呼吸器・アレルギー内科

2026年4月12日

新年度と体調不良について

2026年4月より新学期を迎えたり、新入生、新入社員となられた方も多いかと思います。また、そのために今はものすごく気が張っている時期とも考えられます。

新しい環境を迎えると、それに適応していくために様々な体の適応反応と過負荷が生じます。

1:ストレスホルモン:コルチゾールの増加

コルチゾールとは、体内でエネルギー源となる糖や脂肪、タンパク質の代謝をコントロールし、血糖値を適切に保つ働きがあります。また、炎症を抑えたり、免疫機能を調整したりする作用も持っています。

コルチゾールが「ストレスホルモン」と呼ばれるのは、身体的または精神的なストレスがかかった際に、その分泌が著しく増加するためです。これは、体がストレス状況に適切に対応するための、いわば「防衛反応」の一環として起こります。これを適応反応と呼びます。

具体的には、コルチゾールはストレスを感じると、血糖値を上げて全身にエネルギーを供給する「闘争・逃走反応」をサポートします。これにより、私たちの体は危険から身を守ったり、困難な状況を乗り越えたりするための準備を整えることができるのです。しかし、新しい環境に適応しようとする体の反応が個人の許容量を超え、心身のバランスを保つ恒常性が限界に達した状態となると、体の様々な不調が引き起こされるようになります。これは適応反応の過負荷によって引きおこされる反応です。

症状としては、気分の落ち込みやうつ状態、イライラや焦りなどを感じます。

2:コルチゾール、交感神経と睡眠

コルチゾールの分泌リズムの乱れは、睡眠の質に大きな影響を与えます。ストレスへの反応などにより、夜間にコルチゾール値が十分に下がらないと、体がリラックスモードに入れず、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりといった不眠の症状を引き起こします。

また、緊張やストレスで交感神経が過剰に優位な状態となっていると、夜間にも過緊張な状態が継続してしまうために睡眠の質が低くなることとなります。

睡眠の質や量の低下はさらなる体調の低下を引き起こします。これらが継続していくことにより、肥満症、糖尿病、高血圧や認知症にもつながることとなりえます。

そろそろ、4月も半ばにさしかかります。新しい環境で初めての仕事、人との交友関係など気を張って毎日がんばっている日々と思います。食事や休息も含め心身のケアを十分に行ってください。睡眠障害や抑うつなどの症状が出てきた場合はまずは休息をしっかりとるようにして、必要に応じては、医療機関での相談もしてみましょう。

院長 松原 宙

記事監修:上板橋診療所 
院長 松原 宙

千葉大学医学部卒業後、大学病院および関連医療機関にて呼吸器内科診療に従事し、 地域のかかりつけ医として丁寧でわかりやすい診療を心がけています。

TOP