百日咳について|上板橋診療所|東武東上線上板橋駅から徒歩4分の呼吸器・アレルギー内科

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百日咳について

百日咳について|上板橋診療所|東武東上線上板橋駅から徒歩4分の呼吸器・アレルギー内科

2025年7月16日

百日咳とは百日咳菌(Bordetella pertussis)を原因菌とする発作性の咳を特徴とする感染力の強い急性気道感染症です。
 百日咳菌の感染経路は鼻咽腔や気道からの分泌物による飛沫感染と接触感染であり、感染力が強いことが知られています。潜伏期間は通常7~10日間程度、臨床経過は風邪症状で始まり咳が激しくなるカタル期(約2週間)、特徴的な咳(夜間に発作が多い)や呼吸音がみられる痙咳期(約2-3週間)を経て回復期(約2-3週間)にむかいます。治療は第一選択薬はマクロライド系抗菌薬になります。成人の百日咳では咳が長期にわたって持続しますが、典型的な発作性の咳嗽を示すことは少ないとされます。ご存じのように、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行したため、全世界で2020年から2022年にかけて百日咳の報告数が減少し、新型コロナウイルス感染症の対策が緩和されるとともに2023年以降に百日咳の流行が報告されるようになりました。日本国内においても同様の傾向であり、2020年以降届出数が大きく減少し、2024年から報告数が増加し、2025/07月現在も流行を認めています。

問題点としては第一選択薬として用いられるマクロライド系抗菌薬に対する耐性株の報告が2008年頃から東アジアで増加しており、2024年には国内でも報告がみられていることです。マクロライド系抗菌薬が無効な場合の治療には、代替薬としてST合剤の使用が推奨されます。また、ミノサイクリンやキノロン系抗菌薬に対しても感受性が確認されているため、ST合剤が使用できない患者さまにはこれらの薬剤が選択肢となります。

また、症状としても気管支喘息と間違われることもあるかもしれません。当院では、上記をふまえた上で、詳細な問診、喘息との鑑別や肺炎などとの鑑別に、呼気NO検査と胸部レントゲンを施行し、採血検査で百日咳の抗体検査(外部委託検査)などを施行することができます。

上記の症状でお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。

院長 松原 宙

記事監修:上板橋診療所 
院長 松原 宙

平成9年(1997年)に岩手医科大学医学部を卒業後、同年千葉大学医学部附属病院呼吸器内科に入局。千葉大学医学部大学院加齢呼吸器病態学にて平成18年(2006年)に医学博士を取得。大学病院および千葉労災病院、成田赤十字病院、国立千葉医療センター、斎藤労災病院など複数の関連医療機関で呼吸器内科診療に幅広く従事しました。

資格・専門性:日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本内科学会認定内科医、日本化学療法学会抗菌化学療法認定医、禁煙学会認定禁煙指導医、医学博士の資格を持ち、現在は地域のかかりつけ医として丁寧でわかりやすい診療を心がけています。

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