2025年8月11日
新型コロナウイルス感染症の重症化について説明します。新型コロナウイルス感染症の重症化とは、新型コロナウイルス感染症と診断された症例のうち、集中治療室での治療や、人工呼吸器等による治療を行った症例のことを指します。重症化率をみてみますと、30歳代を1とした場合、60歳代は25倍、70歳代は47倍、80歳代は71倍という統計結果となっています。
ここで、インフルエンザとの重症化(死亡率を含む)と比較してみますと、65歳以上における入院患者さんの重症化率は、新型コロナウイルス感染症の方が、インフルエンザウイルス感染症より1.78倍高いことがわかっています。
重症化のリスクには、高血圧、糖尿病、肥満症(BMI;30以上)、慢性腎臓病、慢性閉塞性肺疾患、喫煙、心疾患などがあげられます。