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小学生の頃に感じた思いが、今の道につながって
小学2年生の時に祖父が肺炎に罹り、入院したという知らせを受けとりました。
祖父は間もなく亡くなったのですが、当時は肺炎で人が死ぬということが信じられず、両親に迫ったところ、「実は癌だった」と告げられ、子供ながらに疑問に思ったのです。祖父は納得して死んでいったのか。本当のところはどうなんだろうと思い、医者になればその答えに辿り着けるのではないかと考え、この道に興味を持つようになりました。
また、そう考えたのは、自分自身の身体のことがあったのかもしれません。
私は小学校1年生の時にぜんそくの発作を起こし、以降、入院を繰り返していました。始業式も行けず、とても寂しい思いをしていましたから、自分のことを祖父に重ね合わせていたのかもしれません。また、病院では自分と同じくらいの年のたくさんの子達が点滴につながれているのを目にしました。当時は親も一緒に付き添うということが難しかったからでしょうね。お医者さんになり、その子達をなんとかしてあげたいと思ったのも、大きな動機になったような気がします。
大学卒業後は東京女子医科大学の総合診療科に籍を置き、その後、板橋区内のクリニックで院長職を経験し、昨年(2017年)に当診療所の院長に就任いたしました。確かなところはわからないのですが、スタッフに聞きますと、上板橋の駅周辺のクリニックとしては、もっとも歴史が古い診療所だと聞いています。
何でも相談出来て、治療の方向性を定められるように
そもそも大学を卒業後に総合診療科を選んだのは、何でも診れるようになりたいという思いがあったからでした。自分で診れるものを診るのは当然のこととして、専門の診療科に紹介することを含め、適切に治療の道筋を描くことが重要だと考えたのです。
もちろん、1人の医師がすべてを診れるわけではありません。
たとえば、こちらではご高齢の患者さんが多いものですから、どうしても、「あそこが痛い」「ここが痛い」といった整形外科に類するお悩みが多くなります。そのお悩みのすべてに満額回答というわけにはいきませんが、最初に拝見させていただく医師として、無責任な対応はしたくないと思うのです。
町の開業医として、自分で診れるものとそうではないものを的確に判別し、その人にとって最善の道を付けて差し上げることが大きな役割と考えています。
患者さんの身体の心配をするのが私達の仕事
身体の心配をしてあげるのが、私達の仕事だと思うんですね。特にご高齢の方の場合、訴える症状は1つだとしても、その他に問題がある可能性があります。ですから、念には念を入れて、少しでも疑いがあれば検査を受けることをお勧めしています。何もないことがわかれば、それに越したことはないのですから。
ここで診療をするようになって半年が経った事になりますが、平均して月に1例以上は悪性腫瘍が見つかっています。早期に見つかり、命が助かって、こちらが恐縮してしまうくらい感謝の言葉をいただくことがあります。
その結果を目にすると、時に嫌がられることがあっても、検査を勧めることが大切と思うようになりました。
当診療所にMRIやCTといった検査機器は置いてありませんが、必要が生じれば画像診断を専門にする施設に紹介しています。
大きな病院でもそういった検査は可能ですが、患者さんの側の手続きが煩雑だったり、検査が先、先になってしまうという面がありますので、画像診断を専門にする施設での検査を推奨しています。
今後はそういった施設、あるいは病院・クリニックとの連携作りが非常に大切になってくると認識しています。
先にもお話ししましたように、私がすべてを診れるわけではありません。患者さんにとって最善の選択肢となるよう、多方面で信頼の出来る先生とコンタクトをとり、その時が来たら安心して紹介出来る体制を作っていきたいと思っています。
最後の最後まで診れるような体制を
MRI等の画像を処理する機器や電子カルテも最近になって導入しました。そもそも私がこちらに来た時はインターネットさえ通っていなくて、NTTさんに電話を掛けるところから始まったのです(笑)。ここにきて、ようやくインフラ整備が一通り終わりましたので、今後は通常の診療の更なる充実に加え、訪問診療についても考えていきたいと思っています。
当診療所の患者さんは、90代後半という方も珍しくありません。皆さんなんとか頑張っていらしてくれているのですが、それが難しくなったという方も何人か見受けられるようになりました。患者さんからすれば、ずっと同じ人に診てもらいたいという思いもあるでしょうし、私としても、訪問診療を開始して、最後の最後まで診てあげることが出来たらと思っています。
これから受診される患者さんへ
私の実家は、駅を挟んで向こう側にあります。両親を知る患者さんも何人かおられて、その点は少し恥ずかしい気持ちもありますね(笑)。
縁あって私を育ててくれた町でこうして診療所を構えることが出来たわけですので、お世話になった町に少しでも恩を返せるよう、精一杯の力を注いでいきたいと思っています。お身体のことで何かご心配なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
経歴
東京女子医科大学卒業。
同大学総合診療科勤務後、都内クリニック院長を経て、2017年に院長就任
- ・東京女子医科大学 卒業
- ・東京女子医科大学病院 初期研修修了
- ・東京女子医科大学病院 総合診療科 入局
- ・板橋区内クリニック 院長
- ・高島平中央総合病院 一般内科(非常勤診療医) [現任]
- ・東京女子医科大学病院 (非常勤診療医) [現任]
- ・上板橋診療所 院長[現任]
上板橋診療所
所在地 | 〒174-0076 東京都板橋区上板橋2-1-8 |
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TEL | 03-3933-220103-3933-2201 |
FAX | 03-3932-2339 |
アクセス方法
- 電車
- 東武東上線 上板橋駅 徒歩4分
- お車
- 近隣にコインパーキングあり
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:30~12:30 | ○ | ○ | ー | ○ | ○ | ○ | ー |
15:00~18:30 | ー | ○ | ー | ○ | ○ | ー | ー |
※月曜日と土曜日の午後、水曜日、日曜日、祝日は休診
※受付時間は終了30分前までとなります。
※保険証、お薬手帳は必ずお持ちください。紹介状のある方は紹介状もお持ち下さい。
※新患の方は問診票の記入などがある為、なるべく午前は12:00まで/午後は18:00までにご来院ください。